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タイトル | BLACK BLOOD BROTHERSF |
| 著者 | あざの耕平 | |
| イラスト | 村崎久都 | |
| 出版 | 富士見ミステリー | |
| 発売日 | 2007年4月 |
| 執筆者:jade | 各巻評価:S |
| ついに暴かれた九龍王の墓所。 九龍王復活を目論むカーサたちは、この機を逃さず特区に攻撃をしかける。 一方、『九龍の血統』の九兄弟、その八番目たるラウ・王の凶弾に倒れた陣内のもとに、セイが駆けつける! 猛威を振るう『九龍の血統』の前に次々と堕ち逝く巨星たち。 特区の運命は果たしてどうなるのか!? 激動の第二部、ここに完結! 前巻が衝撃的な幕切れだったため、この7巻に対する期待はかなり高かった(2006年ラノベベスト10参照)のですが、その期待を遥かに上回る圧倒的な内容に、読み終わってから、しばらくの間は震えが止まりませんでした! 陣内、張、リンスケ、尾根崎─── 自らの責務を果たすため、理想を実現するため、そして大切なものを守るため、死地へ赴く男たち。 赤き血を持つ者の気高き意志は、ときに黒き血を持つ者を凌駕する力を発揮することを示した彼らの熱い姿に、何度涙したことか! 人間たちの戦いに目を奪われがちな今回において、黒き血を持つ者の中で唯一、魂を震わせてくれたのがゼルマン。 闘争に魅入られ、戦いの中で死ぬことを望んでいた男が、次を求めて託した2つのバトン。 一見、彼らしからぬ意外な行動の裏に隠された真意が、いかにも彼らしいものだったと知ったときの爽快感は格別なものがありました! そんな眩い活躍を見せる彼ら以上に存在感を示したのは、一人の人間の少女でした。 一見、無力に見えるその少女こそ、香港の知られざる英雄・陣内の唯一の愛弟子にして、香港聖戦における英雄・ジローに「あなたと共に戦えることを、私は誇りに思います」と言わしめた、敏腕調停人・葛城ミミコ。 これまで以上に辛い出来事を乗り越え、また一つ殻を破った彼女は、作中の人物だけではなく、読んでいる私に対しても希望の光を見せてくれました。 もうね、このシーンは何度読んだことか! 意志による赤き血の永遠性を体現したあの場面を思い浮かべるだけで、未だに血が沸き立ってきます。 冴え渡るウォーカーマンの策謀、ジローとケインの最強タッグによる流麗なコンビネーション、圧倒的な力で捻じ伏せるゼルマンなど、特区を巡る攻防も見所満載。 キャラを生かそうとするあまり、それ以外の部分がおざなりになることはラノベには往々にしてあるのですが、この作品は戦闘シーンも非常に高いレベルで描かれており、あざみ耕平氏の技量の高さを改めて思い知らされました。 ところで、今回は脇役たちの活躍を強調してきましたが、実は主役のジローも獅子奮迅の活躍をしています。 戦闘シーンはもちろんですが、今回の最大の見せ場はミミコへの想いの強さが垣間見えたあの場面でしょう。 血の宿命に抗って、咄嗟にミミコを助けてしまった件のシーンでは、思わず「よくやった!」と叫んでしまいましたよ。 4月の時点で、今年、この作品を上回る作品は出ないと思えるほどのクオリティです。 正直、「Fate/Zero」が今年中に完結する見通しでなければ、今年のNO.1と断言してもいいくらいです。 この第二部終了時点で私的ライトノベル歴代3位にランクイン。 あくまでもシリーズ完結の第三部の出来次第ですが、余程のことがない限り、歴代1位になるのは確実だと思います。 未読の方はぜひぜひ読んでください! |
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